・・・・・・?
気が付くとそこはさっきの部屋のベッドの上だった
「・・・痛っ」
頭痛が増している・・・
起き上がれない
!!
すぐ隣にデマンドが腰掛けている
紫の瞳がじっと覗き込んできた
手がこっちに伸びてくる
バチッ!
弾かれた!・・・銀水晶のパワーか
「私に触らないで!」
「・・・余計なパワーを使うと体力の消耗が早いぞ」
「余計なお世話よ・・・
あたしの仲間はどこ!?暗黒の部屋はどこにあるの!」
「地下牢だが、もう生きてはいまい」
「そんなことない! ・・・返して
みんなを戻してよっ」
部屋を抜け出したのは仲間を探すためか・・・
なぜこんなに他人のために一生懸命になれる?
・・・まあいい
欲しかったのはおまえだけ
「分かった、・・・3人は地球に戻してやる」
「・・・本当に?」
「3人は、だ
セーラームーン、おまえは残れ
それが条件だ」
彼の言葉に一瞬耳を疑った
残る…あたしだけ?
「このまま永遠にネメシスの住人となるのだ
心も体もわたしのものになるというのなら仲間は帰そう
この意味、分かるな?」
「!?」
一瞬で血の気が引く
ココロモ カラダモッテ・・・
頭痛が増してきた
クラクラして思考がまとまらない
・・・想像したら背筋がぞくっとした
それって・・・もうまもちゃんに会えなくなるってこと・・・だよね
イヤだっイヤだよ・・・
どうして・・・いやいやいやっ
・・・でも
それしか ない の?
隙を見て脱出するとしてもそれまでみんなの体力がもつかどうか
一刻も早く助け出さないとなのに…無理だよ
あたしは、あたしはどうしたらいいの
デマンドの目的はあたしだと言っていた
あたしさえ残れば・・・地球も助かる の?
・・・・・・
・・・・・・・・・
涙が一筋流れた
すぐに止め処なく次が溢れてくる
・・・分かっている
どうすればいいのか分かっている
なのに声が・・・
声がでないよ
胸が張り裂けそう・・・
「・・・っく・・・ひっく・・・・・・ない・・・よ
あたし・・・あなたの事なんて愛せないよ・・・!」
デマンドが冷酷な微笑を浮かべる
あたしの耳元で凍りつくような一言を放った
当面は体だけで良い
あの男のことはゆっくり忘れさせてやる
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