ちびうさの洗脳が完了した
 覚醒した体は成長し もうちびうさじゃなかった
 それでも・・・あたしの大事な娘

「ブラックレディ・・・立ちなさい」

「ブラック・・レディ
・・・それがあたしの名前?」

「そうよ
ここはネメシス
私達の安息の地

わたしはクインセレニティ
・・・あなたは時期女王なのよ
これからは母様と呼びなさい」

「お母様・・・」

 ・・・ごめんね
 こんな形でしかあなたを救えない

 そっと抱きしめた


「セレニティ」

「デマンド
どうしたの?」

「・・・何かおかしい」

「?」

 星がざわめいている
 何かが起こる前兆のように

 ・・・嫌な予感がする

「反応炉を見てくる」

「待って!
あたしも行くわ」







 邪黒水晶の反応炉
 この閉じた星の中で唯一開いている場所

 システムも不明のままこの星の融合反応を
 むりやりに促進させエネルギーを使っている

 ・・・いや 使わされているのかもしれない

 邪黒水晶
 時間と空間を歪める無敵の石
 完全に支配したと思い込んでいるのはわたしの自惚れか


 ここが反応炉・・・
 すさまじいエネルギーが湧き上がってくる
 これを本当に制御しきれるの?

 何もかも燃え尽くしそうな灼熱の光
 なんだか・・・こわい


 ・・・なにかしら?
 その中に一点異色の光が見える
 段々大きくなって・・・

 近づいてきている?

 少し身を乗り出してみようとした
 その時だった

「!!
危ない!」

「!!!」

 反応炉から鋭い光が横をかすめて通り過ぎた

「何なの!?」

 眩しくて目が開かない
 なんて強いエナジー・・・



 時間が経つにつれて
 少しずつ光が弱まっていく
 中心に・・・何か

 ・・・人?


 まさ・・・か



 !!!




「セーラームーン

助けにきたわ」

 ヴィーナス・・・

「みんな・・・心配していたのよ」

 マーキュリー・・・

「私達のせいで・・・ごめんなさい」

 マーズ・・・

「地球に 帰ろう」

 ジュピター・・・

「みんな・・・どうして」



「・・・うさこ」


「まも・・・ちゃん」

 もう二度と会うことはないと思っていたのに・・・


「私たちは地球の4守護神

セーラーチームただ今参上!!」